セルフもっとサテライト2018初秋
■参加作家
小保方裕哉、表良樹、菊地良太、小城開人
冨川紗代、前川和純、森山泰地(50音順)
■総合会期
2018年8月22日(水)~ 2018年9月29日(土)
「中心からではなく、周り(=サテライト)から、面白いことが起こっている!」というコンセプトのもと、現代美術作家・菊地良太の声掛けにより、日常世界を作品に反映させながらも「周辺」の既視感をくつがえすアーティストたちの表現を、清澄白河近辺の6箇所の展示スペースにて連動展開いたします。
■展覧会1: 森山泰地『東京濕地物語 —TOKYO WET AREA STORY』
2018年8月22日(水)〜9月2日(日)
■展覧会2: 表良樹『地を仰ぐ』
2018年8月22日(水)〜8月26日(日)
■展覧会3: 菊地良太・前川和純『知景』
2018年8月25日(土)〜9月29日(土)
KANA KAWANISHI GALLERY
■展覧会4: 小城開人『この世の話をしないすべ』
2018年8月25日(土)〜9月2日(日)
■展覧会5: 冨川紗代『Our Basic Common Link』
2018年8月25日(土)〜9月24日(月・祝)
■展覧会6: 小保方裕哉『PHASE DUCT』
2018年8月25日(土)〜9月11日(火)
▼オープニングレセプション
8月25日(土)18:00〜22:00
18:00〜19:00 菊地良太・前川和純 『知景』 KANA KAWANISHI GALLERY
19:00〜20:30 小保方裕哉 『PHASE DUCT』 art lab Melt Meri (*15分間ずつの入替制)
19:30〜20:30 小城開人 『この世の話をしないすべ』 HARMAS GALLERY
19:30〜20:30 表良樹 『地を仰ぐ』 ondo STAY & EXHIBITION
20:30〜22:00 冨川紗代 『Our Basic Common Link』 LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-
▼クロージングパーティー
9月2日(日)17:00〜20:00
森山泰地『東京濕地物語 —TOKYO WET AREA STORY』
喫茶ランドリー(*ドリンクオーダー制)
▼セルフもっとサテライトツアー
8月26日(日)13:00-17:30
■タイムスケジュール■
13:00 KANA KAWANISHI GALLERY
14:00 art lab Melt Meri
14:45 ondo STAY & EXHIBITION
15:30 HARMAS GALLERY
16:15 LYURO 東京清澄
-THE SHARE HOTELS-
17:00 喫茶ランドリー
17:30 終了
*参加費無料、予約不要
*途中退出/途中参加可
▼アーティストトーク
8月26日(日)18:00-20:00
*入場無料(要ワンドリンクオーダー)
*予約不要
*先着40名まで着席にてご案内
<展覧会1>
森山泰地『東京濕地物語 —TOKYO WET AREA STORY』
■クロージングパーティー■
9月2日(日)17:00〜20:00
*ドリンクオーダー制
■会 期
2018年8月22日(水)〜9月2日(日)
10:00〜20:00 会期中毎日営業
■会 場
喫茶ランドリー
130-0025 東京都墨田区千歳2-6-9 イマケンビル1F
"Ryujin Vending Machine—POCARI SWEAT ION WATER" | 2017 | ©Taichi Moriyama
"Ryujin Vending Machine—POCARI SWEAT ION WATER" | 2017 | ©Taichi Moriyama
Ryujin Vending Machine—POCARI SWEAT ION WATER
2017 | ©Taichi Moriyama
2017年に制作した「龍神自動販売機」と
生活をテーマにした新作2点を
喫茶ランドリーの家事室にて展示します。
森山泰地
森山泰地(もりやま・たいち)は、立体作品やインスタレーションを制作しながら、自然や風景のモチーフの場所性を還元させる作品を展開するアーティスト。本展では、喫茶ランドリーの「家事室」を展示室に転換させ、冷蔵庫、テレビ、水槽など、様々な家電製品をモチーフとした生活の景色を押し広げる新作を展示します。
香川県粟島のレジデンスで制作した《龍神自動販売機》は、海辺に流れ着いた冷蔵庫をモチーフにした作品。粟島の他、作家のアトリエのある取手、今夏滞在予定の台南などで収集した漂流物を加えながら、新たに作品をつくりあげます。
1988年東京生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、2016年東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修士課程修了。主な個展に『尊景地水』(2016年、BLOCK HOUSE )、グループ展に『そとのあそび展 ~ピクニックからスケートボードまで~』(2018年、市原湖畔美術館)、『SIDE CORE -STREET MATTERS-』(2017年、BLOCK HOUSE)など。
<展覧会2>
表良樹『地を仰ぐ』
■オープニングレセプション■
8月25日(土)19:30〜20:30
■会 期
2018年8月22日(水)〜8月26日(日)
12:00〜19:00(最終日17:00まで) 会期中毎日開廊
■会 場
ondo STAY & EXHIBITION
135-0024 東京都江東区清澄2-6-12|tel 03 6240 3673
2018 | ©Yoshiki Omote
2018 | ©Yoshiki Omote
Cumulonimbus
2018 | ©Yoshiki Omote
地殻変動をテーマにした立体作品「Tectonics」
大気をテーマにした平面作品「Cumulonimbus」
2つの作品シリーズを空間に展開する。
測りきれない時間と空間について、または ’’立ち位置’’ について考える。
表良樹
表良樹(おもて・よしき)は、大きな運動や成り立ちを、日常的なスケールに転換させるアーティスト。地殻変動や大気など、生活者の視点では捉えづらいより大きな周辺の現象を彫刻作品などに投影し、身体的に実感し得るものとして提示しています。
1992年大阪生まれ。2014年京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形領域卒業。同年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻入学、2016年に修了。現在は同大学院で教育研究助手を務めている。時間や空間をテーマに作品を制作。主なグループ展に『CAF賞選抜展』(2016年ホテルアンテルーム京都)、『アートアワードトーキョー 丸の内 2016』(2016年、丸ビル)など。個展に『NEW HORIZON』(2013年、同時代ギャラリー)。「第3回CAF賞」(2016年)で最優秀賞、「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」で木村絵理子賞を受賞。
<展覧会3>
菊地良太・前川和純 『知景』
■オープニングレセプション■
8月25日(土)18:00〜19:00
■会 期
2018年8月25日(土)〜9月29日(土)
火~金:13:00〜20:00/土:12:00〜19:00(日・祝・月休廊)
■会 場
KANA KAWANISHI GALLERY
135-0021 東京都江東区白河4-7-6|tel 03 5843 9128
2014 | ©Ryota Kikuchi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2014 | ©Ryota Kikuchi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
born #2
2014 | ©Ryota Kikuchi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2018 | ©Azumi Maekawa courtesy, KANA KAWANISHI GALLERY
2018 | ©Azumi Maekawa courtesy, KANA KAWANISHI GALLERY
stand
2018 | ©Azumi Maekawa, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
人間が住んでいる町の中には、
人が行けるところと、いけないところがありますが、
その境はどこにあるのでしょうか。
境界線は誰がつくるのでしょうか。
見慣れた日常のなかに自分たちでその限界を
きめつけていたりはしないでしょうか。
常識とはいったいなんなのでしょうか。
写真の中に登場しているのは私自身です。
身体を使って社会と対話し自己表現しています。
菊地良太
自然物により構成される機械を通した
自律的機能創発とその過程.
規格品とは異なる機能の在り方を求める試行を通して,
ものと動きと時間の固有性に焦点を当てる.
前川和純
KANA KAWANISHI GALLERYでは、菊地良太と前川和純の二人展『知景』を開催いたします。
菊地良太(きくち・りょうた)はフリークライマーとしての独特の視点を美術表現へと変換させ、都市や風景に内在する様々な領域や境界線等を可視化させる作品を発表するアーティスト。本展の発案者でもあり、物事の周辺と中心の領域の曖昧さを表出化させる活動を行っています。
前川和純(まえかわ・あずみ)は、本企画のなかでも際立ったキャリアを有し、東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻を山中俊治のもとで修了(2018年)、現在は同大学院工学系先端学際工学専攻博士後期課程稲見研究室所属。木の枝が自ら「歩行する」機能を獲得する過程を表現し、規格品とは異なる機能の成立を発見する作品を制作しています。
異なる領域で活躍する二人が、同じ空間内にそれぞれのアプローチで、知覚に導かれた新しい景色を展開いたします。
<展覧会4>
小城開人『この世の話をしないすべ』
■オープニングレセプション■
8月25日(土)19:30〜20:30
2018 | video | ©Kaito Kojo
2018 | video | ©Kaito Kojo
■会 期
2018年8月25日(土)〜9月2日(日)
12:00〜19:00 会期中毎日開廊 *8/26(日)のみ12:00〜17:30まで
■会 場
HARMAS GALLERY
135-0024 東京都江東区清澄2-4-7|tel 03 3642 5660
今回展示する「この世の話をしないすべ」は5年ほど前からなんとなくスマートフォンで撮影してきた動画をまとめたもので、はじめから作品にするつもりで撮りためていたものではない。
特に考えなくSNSにアップロードしていたものを、今展示の企画者である菊地良太さんからの提案で展示することになった。
当然のことながら、この世界は、作品と呼ぶまでもなく、はじめから面白いことで満ちていると思う。
それを気軽に見出すことが、どんな世界でも死なずに生きるすべだと思う。
小城開人
How Not to Speak of This Life
2018 | video | ©Kaito Kojo
小城開人(こじょう・かいと)は、日常の何気ない風景に見出される違和感を、ささやかに記録する映像作品を制作するアーティスト。ガラスの映り込みがみせる偶発的な錯覚や、公共空間で駅の広告に図らずも生まれた一瞬など、設計者・広告主・制作者の意図さえ介さずに生まれた純粋な「面白さ」を、日常の生活の周辺から抽出していきます。
1995年千葉生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科4年在籍中。主なグループ展に『先端PRIZE 2017』(2017年、東京藝術大学)など。安宅賞を受賞。
<展覧会5>
冨川紗代『Our Basic Common Link』
■オープニングレセプション■
8月25日(土)20:30〜22:00
■会 期
2018年8月25日(土)〜9月24日(月・祝)
7:00〜23:00 会期中毎日営業
■会 場
LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-
135-0024 東京都江東区清澄1-1-7|tel 03 6458 5540
2016 | mirror, iron, acrylic, aluminium, paint, wood, LED light | ©Sayo Tomikawa
2016 | mirror, iron, acrylic, aluminium, paint, wood, LED light | ©Sayo Tomikawa
Our Most Basic Common Link
2016 | mirror, iron, acrylic, aluminium, paint, wood, LED light | ©Sayo Tomikawa
Human being—
それらが集まって奇跡的な集合体を形成している「今」。
美しさと儚さとを纏っているなかで、
政治や経済、文化、社会生活等に
さまざまな混乱と紛争を巻き起こしているのも、
また我々人間である。
我々人間のbasic common link(共通感覚)とは。
冨川紗代
冨川紗代(とみかわ・さよ)は、帰国子女としてのアイデンティティの揺らぎを基軸に、人間の「basic common link(共通感覚)」をテーマに制作を行うアーティスト。ガラス、鏡、アクリルなどの素材を組み合わせ、集合体としての人間に通底するものを探りながら作品に投影させています。
1991年東京都生まれ。2006年、単身でカナダに留学。2014年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。同年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻入学、2016年に修了。
<展覧会6>
小保方裕哉『PHASE DUCT』
■オープニングレセプション■
8月25日(土)19:00〜20:30
*スペースの都合により、15分ごとの入替制となります
■会 期
2018年8月25日(土)〜9月11日(火)
13:00〜19:00 土・日・月・火開廊
■会 場
art lab Melt Meri
135-0021 東京都江東区白河1-3-13 清洲寮208|tel 050 5889 8568
2018 | video | 25'27" | ©Yuya Obokata
2018 | video | 25'27" | ©Yuya Obokata
SUBTANKS
2018 | video | 25'27" | ©Yuya Obokata
プレタポルテを纏う生命保険のセールスレイディは、緩慢にトローチを摂取する。
バイアスに罹った都市群で、モータープールのナンバリングが消失していく。
レイディはトローチを甘噛みしては、訃報を歓待している。
小保方裕哉
小保方裕哉(おぼかた・ゆうや)は、映像制作を行うアーティスト。ストーリーや脚本以外の様々な小道具までをも全て自身でつくりこみ、物語の周辺をつくりこむことにより浮かび上がってくる異なる世界を、映像作品のなかに創出していきます。
1988年群馬県生まれ。2014年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、16年同大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。主な展示/上映に、『DEFROST』(2013年、grill gallery)、『Metaphysica tub』(2012年、slow time)、『h.u.b』(2012年、LIXIL:GINZA)など。
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