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田中 和人 個展『Picture(s) II』

▼オープニングレセプション

6月20日(金)17:00〜18:00

■会期               

2025年6月20日(金)~ 2025年7月19日(土)

水曜日〜土曜日 13:00〜18:00

(日・月・火・祝 休廊)

■会場   

KANA KAWANISHI GALLERY

 〒135-0021  東京都江東区白河4-7-6

※ギャラリー前に車をお停めいただけます

■主催

カナカワニシアートオフィス合同会社

▼トークイベント

「写真的芸術家」をめぐって —田中和人の作品から考える—

 梅津元 × 田中和人 

2022年開催『Picture(s)』では、金村修・小松浩子両氏と共に「写真とは何か?」を掘り下げました

そこから3年。本展『Picture(s)Ⅱ』では梅津元さんをお招きし、「写真的芸術家」をめぐる議論を深めます。

 

「写真的芸術家」とは、かつて外山卯三郎(詩人、芸術学研究者)が瑛九に対して用いた「寫眞藝術家」を

ふまえて、梅津さんが提起した言葉です。梅津さんは、2018年に田中が企画した「画家の写真展」記録冊子にて、瑛九、杉浦邦恵、ゲルハルト・リヒターらを挙げながら、「田中和人もまた、『写真的芸術家』の系譜に連なるアーティストではないか」と書きました。

この原稿から6年、さらに考えが深まっていると梅津さんは語ります。

 

写真とは? 芸術家とは? 写真的芸術家とは? これらの問いに向き合ってみます。

日 時:

会 場:

登壇者:

料 金:

2025年7月12日(土)17:00-18:30頃(19時まで臨時オープン)

KANA KAWANISHI GALLERY(東京都江東区白河4-7-6)

梅津元(批評家/キュレーター)× 田中和人(アーティスト)

無料/予約不要

■ゲスト登壇者プロフィール

梅津元(うめづ・げん)

1966年神奈川県生まれ。批評家/キュレーター。1991年多摩美術大学大学院美術研究科修了(芸術学)。モダニズム以降の芸術の可能性を探るため、美術、写真、映像、音楽に関わる執筆や企画を中心に領域横断的な活動を展開。主な企画:「〈うつること〉と〈見えること〉-映像表現をさぐる:60年代から現在へ」大阪市中央公会堂(ART OSAKA 映像プログラム/2025年)、「樋口朋之 DUB/stance」The White(2024年)、「トランス/リアル-非実体的美術の可能性」ギャラリーαM(2016-17年)、「DE/construct: Updating Modernism-阿木譲をめぐる3つのプログラム」NADiff modern & SuperDeluxe(2014年)。埼玉県立近代美術館学芸員(1991-2021年)としての主な企画(共同企画を含む):「DECODE/出来事と記録-ポスト工業化社会の美術」(2019年)、「生誕100年記念 瑛九展」(2011年)、「プラスチックの時代|美術とデザイン」(2000年)、「ドナルド・ジャッド 1960-1991」(1999年)、「1970年 物質と知覚-もの派と根源を問う作家たち」(1995年)、「〈うつすこと〉と〈見ること〉-意識拡大装置-」(1994年)など。

Picture(s) II #4
2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 663 × 512 × 84 mm

© Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI GALLERYは、2025年6月20日(金)より田中和人個展『Picture(s) II』を開催いたします。本展は、田中が近年集中的に取り組んでいるシリーズ〈Picture(s)〉の新作と、それを更に押し進めた最新シリーズ〈Picture(s) II〉によって構成されます。

 

これまでも田中は、写真と絵画の関係性を軸に、写真を用いて様々な角度から写真による抽象表現の新しい可能性を切り開く作品を発表してきました。


本展で発表される〈Picture(s)〉は、暗室作業によるカラーフォトグラムと絵の具による絵画という写真や絵画の原点、そして、その歴史に立脚しながらも、まったく新しいピクチャーを現前させています。また最新シリーズ〈Picture(s) II〉では、〈Picture(s)〉の構造を検証し、それを更に重層化することで、より複雑な解釈が可能なピクチャーへと昇華させています。


本展は、常に独自の写真的視点で「写真とは何か」「絵画とは何か」に向き合ってきた田中の新たな展開となります。〈Picture(s)〉がひとつの到達点とするならば、〈Picture(s) II〉は新たな章の始まりを告げるものと言えるでしょう。
 

ここ数年、シカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ウィーン、リスボンなど海外での発表も多く、高い評価を得ている田中和人。国内では約2年ぶり、弊廊では約3年ぶりの個展となります。是非お見逃しなくご高覧いただけますと幸いです。

Picture(s) II #5

Picture(s) II #5

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 663 × 512 × 84 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) II #6

Picture(s) II #6

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 663 × 512 × 84 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) II #7

Picture(s) II #7

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 663 × 512 × 84 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) II #8

Picture(s) II #8

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 616 × 467 × 94 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) #122

Picture(s) #122

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 343 × 253 × 68 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) #123

Picture(s) #123

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 343 × 253 × 68 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) #126

Picture(s) #126

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 343 × 253 × 68 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) #127

Picture(s) #127

2025 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 343 × 253 × 68 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) #112

Picture(s) #112

2024 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 343 × 253 × 68 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) #115

Picture(s) #115

2024 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 343 × 253 × 68 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

Picture(s) #119

Picture(s) #119

2024 | acrylic, analog chromogenic print on canvas (with acrylic frame) | 343 × 253 × 68 mm | © Kazuhito Tanaka, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

アーティストステートメント

Picture(s)では、カラー印画紙を用いたカラーフォトグラムと絵の具による絵画を同一平面上に並置させることで、それらが等価に共存する状態を作り出している。

 

Picture(s) IIでは、それら(カラーフォトグラムとペインティング)は、並置だけではなく、奥行きをともなった前後の関係を持っている。またペインティングに加え、ドローイングの要素が新たに加わり、その構造はより複雑になる。


絵画と写真を同一作品上に混在させることで見えてくるものは何か。絵画でも写真でもない何か。絵画でも写真でもある何か。その間にあるものについて考える。光と光の間の無限のピクチャーについて。

田中和人

アーティストプロフィール

田中 和人(たなか・かずひと)

1973年埼玉県生まれ。明治大学商学部卒業後、会社勤務を経て渡米。2004 年 School of VISUAL ARTS(ニューヨーク)卒業。写真と絵画の関係性を軸に、写真による新しい抽象表現を探求し、国内外で作品を発表。また、京都ベースのアーティスト・ラン・スペース「soda」のディレクターを務め、展覧会の企画にも取り組む。現在、京都と福岡を拠点に活動中。2011年TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD グランプリ受賞。
 

主な個展に、「Picture(s)」(2024年、DOCUMENT、リスボン)、「Picture(s)」(2023年、Galerie Kandlhofer、ウィーン)、 「Picture(s)」(2022年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、「Picture(s)」(2022年、Paris London Hong Kong、シカゴ)、「Self-Dual」(2019年、Galley PARC、京都)、「GOLD SEES BLUE」(2018年、Maki Fine Arts、東京)、2017 年「トランス/リアル -非実体的美術の可能性 vol.7 田中和人 」(2017年、αM、東京)など。

 

主なグループ展に、「夢見るキメラ」(2024年、soda + HAGIWARA PROJECTS、東京)、2023年「写真鉱山 -対象の非現実化と写真」(2023年、Sprout Curation、東京)、「Never the Same Ocean」(2021年、soda + HAGIWARA PROJECTS、東京)、「S/F -写真、あるいは、200年後のモノリス」(2019年、KAYOKOYUKI + soda、東京)など。

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