森山泰地 個展『木を見て森を見る』
■会 場
■会 期
■開 廊
KANA KAWANISHI GALLERY
〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6 ※ギャラリー前に車をお停めいただけます
2021年11月3日(水・祝)~ 2021年12月11日(土)
水曜〜土曜:13:00〜19:00(日・月・火・祝 休廊)
▼「ART WEEK TOKYO」に参加いたします
本展会期中の11月4日(木)〜11月7日(日)の4日間、都内のギャラリーおよび美術館を周遊バスで巡るイベント「ART WEEK TOKYO」が開催。本企画開催の4日間は下記の特別スケジュールにて開廊いたします。
*チケット購入、バス運行情報など詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
2021 | ink, paper | 100 × 148 mm | © Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2021 | ink, paper | 100 × 148 mm | © Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
Self-Portrait
2021 | ink, paper | 100 × 148 mm
©︎ Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
KANA KAWANISHI GALLERYは、2021年11月3日(水・祝)より森山泰地個展『木を見て森を見る』を開催いたします。1988年生まれ、2016年に東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修士課程を修了した森山は、自然と人工の関係を軸にアースワークやインスタレーション作品を、芸術祭など様々な空間で展開してきました。
例えば2019年「Reborn-Art Festival」(石巻市・桃浦)では、SIDE COREの作品MOWAから見える舞台型のインスタレーションの上で自らが水神様としてそこに居るパフォーマンス《水神》を発表。2018年に市原湖畔美術館で開催された「そとのあそび」展では、屋上空間でのインスタレーション《WATER》を発表し、石を運んでもらう、水を飲んでもらうといった、観客の行為を作品に取り込むことで、水の循環と土木工事などの人間の関わりを、生活と地続きに感覚することを試みました。また2018年に参加した芸術祭「Mipaliw Land Art」(台湾・花蓮県)では、海岸沿いの棚田の風景のなかで、水を張った田んぼに設置したレンズで集めた太陽光で水上の木を燃やすインスタレーション《時空焦距_Focus of time and space》を発表しています。
コマーシャルギャラリーのホワイトキューブでの初個展となる本展では、『木を見て森を見る』と題し、街で拾った物をワックスに固めた《STREET BUTTER》や、海岸のプラスチックや貝で作った絵の具によるペインティング《PP》、手作りの砂《SAND MADE》など、近年制作してきたシリーズの新作を一同に会し発表します。また自身の父親の作品をコピーしたシリーズ《Trace》と、オリジナルである森山恒逸の作品を同時に展示するなど、自身の作品とそうでないものをインスタレーションのようにギャラリー空間に展開し、ひとつの風景のように提示します。それは森山が見てきた風景そのものであり、開かれた窓でもあります。
アースワークをキーワードにした制作で国内外の評価を高めてきた森山泰地による、コマーシャルギャラリーでの初の個展となるこの機会を、是非お見逃しなくご高覧頂けましたら幸いです。
“Trace”2021 | wood, sumi ink | w400 × d100 × h150 mm | © Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY, photo by Shinichiro Ishihara | “SAND MADE”2021|glass specimen jar, others | w85 × d85 × h153 mm | © Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY, photo by Shinichiro Ishihara |
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“PP –drowsy poison–”2021 | wooden panel, canvas, animal glue, seashell, plastic, oil medium | h310 × w310 × d150 mm | © Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY | “STREET BUTTER”2017 | found objects, wax | 100 × 400 × 150 mm | © Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY |
“Into the River”2010 | © Taichi Moriyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY |
アーティストステートメント
子供の頃、父のアトリエによく遊びに行った。元加治駅に着いて、団子屋で焼き団子を食べて、肉屋でメンチカツを買って、アトリエのガスボンベで玄米を炊いて食べた。僕はアトリエをウロウロして作品の木っ端で何か作ったり、川で掘った粘土で人形を作って、H鋼と鉄板の薪ストーブで粘土を焼いてその火を見て熱を感じていた。アトリエに積んである木に耳をすませると虫が木を食べる音がパチパチと聞こえた。モルタルの床には虫の糞が砂の山のように綺麗に積み上がっていた。アトリエにある何もかもが愛おしかった。虫に刺されたら磨りガラスの窓の前にあったアロエの葉を折ってその汁を塗った。
—森山泰地
アーティストプロフィール
森山泰地(もりやま・たいち)
1988年東京生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、2016年東京藝術大学美術研究科彫刻専攻修士課程修了。主な個展に『尊景地水』(2016年、BLOCK HOUSE )、主なグループ展/芸術祭に『瀬戸内国際芸術祭2019』(2019年、香川・粟島)、『Reborn-Art Festival 2019』(2019年、宮城・牡鹿半島)、『Mipaliw Land Art 2018』(2018年、台湾・花蓮)、『そとのあそび展 ~ピクニックからスケートボードまで~』(2018年、市原湖畔美術館、千葉)など。
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