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横山隆平 個展
『CITY from the WIND / Carpe Diem』

▼オープニングレセプション

6月3日(土)18:00〜19:00

■会  場   

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY

〒106-0031 東京都港区西麻布2-7-5 ハウス西麻布 5F

■会          期               

2023年6月3日(土)~ 2023年7月1日(土)

水〜金 13:00〜20:00|土 12:00〜19:00 (日・月・火・祝休廊)

■主  催

カナカワニシアートオフィス合同会社

WIND [No. 01 Aug 21, 2022]

2022 | mixed media (UV print, aerosol, pigment foil on Hahnemuhle Photo Rag Baryta paper, mounted on aluminum board) | 752 × 752 mm | ©︎ Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYは、2023年6月3日(土)より横山隆平個展『CITY from the WIND / Carpe Diem』を開催いたします。

 

写真家として一貫して「都市とは何か」を常に探求しつづける横山隆平は、モノクロフィルムのストリートスナップ写真から作家活動をはじめ、現在は、様々な支持体にあらゆる技法でプリントするだけでなく、スクラップ&ビルドを繰り返し変容し続ける都市の複雑な様相を立体的に体現すべく、印刷したプリントを時には自ら洗ったり傷つけたりもしながら、新たなシリーズを積極的に発表し続けています。


2022年にKANA KAWANISHI GALLERY(清澄白河)で開催した「HOLES and SCARS」に続き、KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY(西麻布)での初個展となる本展では、偶然性と都市風景と光と共にイメージ化した新作〈WIND〉を起点に、ベルリンの壁が着想点のひとつとなった代表作〈WALL〉や、ホラティウスの詩の一節「その日を摘め」にインスピレーションを得た〈CARPE DIEM〉など、複数のシリーズを響かせる展覧会を開催いたします。

 

常に複数のシリーズを同時並行的に制作する姿は、極めて都市的でもあると言えます。一方向的な拡大や衰退だけでなく、世界中を席巻したコロナ禍を経てさまざまな価値観や生き方の流動性が加速し続ける都市の姿をみつめながら、写真家としての揺るぎないアイデンティに立脚し、表現を更新し続ける横山の新たな側面に、是非ご期待いただけましたら幸いです​。

アーティストステートメント

本展示は偶然性と都市風景を光と共にイメージ化した「WIND」を始点に、ストリー トにおける雑多な壁のその存在の有り様を方法論として捉えた「WALL」、ホラティ ウスの詩の一節「その日を摘め」に惹きつけられた「CARPE DIEM」の三つの異な るシリーズが組み合わされ、”都市とは何か”という問いに呼応するような構成とな っている。解体と構築の速度それ自体を成り立ちとするような都市を考える時、”失 われ続け、損なわれ続けることで新たなる様相となること””加算され掛け合わされ 続けることで失われてゆくこと””消失と出現が均質に漂流し続けること”これらがす べてのシリーズに貫かれた本質的テーマであり、メディア選定からプリントに至る まで、意図的に荒らされる手法や技法はそれらを具現化する行為であり、作家とし ての都市観を機能させる装置としての役割を担っているのでもあった。
これらの連なりがひとつの空間に実存として立ち現れるとき、そこには都市に相対 する作家としての姿勢もまた幾らかなりとも結像しているはずである──。

横山隆平

アーティストプロフィール

横山隆平 (よこやま・りゅうへい) 

写真家。1979年生まれ。「都市とは何か」をテーマとし、モノクロフィルムによるストリートスナップを中心に作品を展開。流動する都市の姿を、視点やアプローチを変えながら制作を行う。
主な個展に『HOLES and SCARS』
(2022年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『THE WALL SONG / Rebellion and Freedom』(2022年、+81 Gallery – Kyoto、京都)、『WALL SONG』(2021年、BAF STUDIO、東京)、『WALL stanza』(2020年、藤井大丸、京都)、『沈黙と静寂』(2017年、KYOTOGRAPHIE KG+、京都)など。
グループ展に
『跳躍するつくり手たち:人と自然の未来を見つめるアート、デザイン、テクノロジー』(2023年、京都市京セラ美術館、京都)、『STORAGE』(2021年、BLACK STORAGE FUJII DAIMARU、京都)『Some kinda freedom(横山隆平×長谷川寛示)(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第8回大理国際写真祭:A new generation of Japanese Photographers』(2019年、中国・大理)、『off the record vol.12 aube artistique』(2019年、In )( between gallery、フランス・パリ)など。
主な作品集に『風に転がる紙屑に書かれたような美しい、光と踊るネズミのグラフィティ史』
(2018年、BUFFALO PRESS)など。

展示風景

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