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Hogalee 個展『Entanglement』

▼オープニングレセプション

12月10日(土)18:00〜19:00

■会  場   

KANA KAWANISHI GALLERY

 〒135-0021  東京都江東区白河4-7-6  ※ギャラリー前に車をお停めいただけます

■会          期               

2022年12月10日(土)~ 2023年1月21日(土) 

水曜〜土曜:13:00〜19:00(日・月・火・祝 休廊)

​※冬季休廊:2022年12月25日(日)〜2023年1月6日(金)

■主  催

カナカワニシアートオフィス合同会社

Entanglement - Spin

2022 | acrylic on canvas | 1100 × 1700 mm | © Hogalee, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI GALLERYは、2022年12月10日(土)よりHogalee個展『Entanglement』を開催いたします。

Hogalee(ホガリー)は、現代を映す鏡として、漫画描写の線画にて記号化された『girl』をモチーフに描き続けてきたアーティスト。現代アートの文脈をレイヤーにしたキャンバス作品の他、タブローの枠を超えた支持体としてアクリルペイントやマスキングテープ自体で壁画制作を行うなど、ジャンルやメディウムを縦横無尽に越えながら、ひとつのモチーフを繰り返し描く姿勢を貫くことで、唯一無二の存在感を放ってきました。

KANA KAWANISHI GALLERYでの初個展となる本展では、2022年のノーベル物理学賞を受賞した研究テーマとしても近年注目を集めている「量子もつれ」の現象と、2022年10月以降のアートニュースの時事を関連させた展示構成といたします。

「量子もつれ」は量子の非局所性とも表される現象のことで、「1対の量子の一方の状態が確定すると、他方の量子状態も『瞬時に』確定する」現象を差します。2つの量子の間の距離が何百万光年離れていようとも瞬時に確定されることから、相対性理論などで知られるアルバート・アインシュタインさえも「不気味な遠隔操作」と表現するなど、物理現象のなかでも特に不思議なものとして知られています。

また今回は、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで環境活動家2名がゴッホの《ひまわり》にトマトスープを投げつけて逮捕された事件(2022年10月14日)や、クロード・モネ《積みわら》がマッシュポテトを投げつけられた事件(2022年10月23日)、ピエト・モンドリアン《ニューヨークシティI》が75年以上に渡って上下逆さまに展示されていた可能性をBBCが報じたニュース(2022年10月28日)など、近年のアートニュース時事を作品に取り込み展開いたします。

KANA KAWANISHI GALLERY(清澄白河)で個展と新宿三丁目交差点(新宿伊勢丹前)のビル壁画の展示会期を完全に同期させながら同じモチーフを描くことで、新たな鑑賞体験を導くHogaleeの新たな試みに、是非ご期待ください。

▼関連情報

・2022/10、ロンドン、ナショナル・ギャラリー、ゴッホ「ひまわり」トマトスープ

・2022/10、ドイツ東部ポツダム、バルベリーニ美術館、クロード・モネ「積みわら」マッシュポテト

・2022/10、ドイツ・デュッセルドルフ、ノルトライン=ヴェストファーレン州美術収集品、

       ピエト・モンドリアン「ニューヨークシティI」上下逆さま展示

アーティストステートメント

室内空間だけでなく、公共空間における野外での作品展示を行ってきた。
 
野外での大規模な作品は、鑑賞者にとって意図しない形で観測し記憶に残る。
その鑑賞者にとって室内空間で観る作品は「Entanglement(量子もつれ)」*のように、
鑑賞者自身が内と外の関係のもつれを結びつけるものとなる、逆もしかり。
 
今回の展示は、作品の中に
「自身の制作工程」と「近年のアートの時事」の2つを組み合わせることで、
空間だけでなく作品自体にも鑑賞のもつれを起こさせる試みである。
 
また同時期に展示される新宿三丁目での大規模な壁画作品* と個展作品が対を成すことで、
室内空間が野外にまで拡張する空間のもつれを鑑賞者は観測可能となる。
 
Hogalee

*量子もつれ:
強い結びつきを持った2つの粒子の現象。
どんなに互いが離れていても片方の状態を観測すると、
もう片方も瞬時に状態が確定し変化する関係。

 

*新宿三丁目交差点ビル作品:
Entanglement - Shinjuku Ⅲ
住所:東京都新宿区新宿3-1-20

アーティストプロフィール

Hogalee

1975年、神奈川県生まれ。1999年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、2001年同大学大学院美術研究科デザイン専攻修士課程修了。
現代を映す鏡として漫画描写の線画にて記号化した『girl』をモチーフに描き続けている。女性像の神聖性を象徴し美を表すものとして描かれる美人画の一種として、現代アートやカルチャーの文脈をレイヤーにしたキャンバス作品や、タブローという枠を超えた支持体としてアクリルペイントやマスキングテープ自体で描画するなどの壁画を制作している。
主な個展に『Masking / Fixing』
(2019年、Gallery OUT of PLACE TOKIO、東京)、『Sprout! Vol.4』(2018年、大泉工場、東京)、『Snapshot』(2017年、Gallery HIROUMI、東京)、『Carpe diem』(2017年、Gallery OUT of PLACE TOKIO、東京)など。
主なグループ展に『ソノ アイダ #新有楽町をめぐる展』
(2022年、コートヤードHIROO、東京)、『 ⼆次元派展』(2022年、代官⼭ヒルサイドフォーラム、東京)、『ソノ アイダ #新有楽町 第4期』(2022年、ソノ アイダ、東京)、『東京ビエンナーレ2020/2021』(2021年、大手町ファーストスクエア、東京)、『ART BUSAN 2021』(2021年、釜山・韓国)など。

http://hogalee.com/

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