横山隆平 個展『HOLES and SCARS』

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KANA KAWANISHI GALLERY

〒135-0021  東京都江東区白河4-7-6  ※ギャラリー前に車をお停めいただけます

2022年6月10日(金)~ 2022年7月16日(土)

水曜〜土曜:13:00〜19:00(日・月・火・祝 休廊)

カナカワニシアートオフィス合同会社

“Bag,” from the series “STUFF”
“Bag,” from the series “STUFF”

2021 | mixed media (UV print/pigment foil on Hahnemuhle Photo Rag Baryta paper) | 841 × 1189 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

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“Bag,” from the series “STUFF”
“Bag,” from the series “STUFF”

2021 | mixed media (UV print/pigment foil on Hahnemuhle Photo Rag Baryta paper) | 841 × 1189 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

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Bag, from the series STUFF

2021 | mixed media (UV print/pigment foil on Hahnemuhle Photo Rag Baryta paper) | 841 × 1189 mm

© Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI GALLERYは、2022年6月10日(金)より横山隆平個展『HOLES and SCARS』を開催いたします。

横山隆平は「都市とは何か」を主題に据えながら、東京を主体にモノクロフィルムによる都市写真を発表する写真家。2020年より展開の〈WALL〉シリーズでは、ライフワークとして撮り溜めてきた数千枚に及ぶ渋谷に描かれたグラフィティのアーカイブ写真を、流転する都市風景の在り様を起点に着想した独自の制作方法で、新たなる都市風景写真をつくりだし国内外で評価を高めてきました。

 

本展では代表作〈WALL〉に加え、新作〈STUFF〉シリーズを組み合わせることによって、都市の姿をさらに立体的に提示します。路上に転がる様々なモノを撮影したこれらの写真は、プリントとして出力された後、野ざらしにされた街の景色のように、あるいは長い間愛された古着のように、凝縮された風化のプロセスを経ることで完成します。真新しい新品にばかり価値を置く現代社会の大量生産・大量消費の概念から一線を画すべく、被写体のセレクトからプリント制作過程のひとつひとつまでを慈しみながら、時間経過や風化の様相にこそ真価があることを示唆することで、新たな都市の姿として集約させます。

類を見ない独自のストリート写真を追求しながら、国内外での評価をますます高める横山隆平による、KANA KAWANISHI GALLERYでの初個展『HOLES and SCARS』を、是非お見逃しなくご高覧下さい。

“Umbrella,” from the series “STUFF”

“Umbrella,” from the series “STUFF”

2021 | mixed media (UV print/pigment foil on Hahnemuhle Photo Rag Baryta paper) | 841 × 1189 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“Van Gogh’s Pair of Shoes [No. 03 Apr 23, 2022]”

“Van Gogh’s Pair of Shoes [No. 03 Apr 23, 2022]”

from the series “Emissary from Rebellion and Freedom” 2022 | mixed media (aerosol paint, UV print, wood, wood frame) 264 × 264 × 35 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“Rider’s Jacket [No. 01 Feb 11, 2022]”

“Rider’s Jacket [No. 01 Feb 11, 2022]”

from the series “Emissary from Rebellion and Freedom” 2022 | mixed media (aerosol paint, UV print, wood, wood frame) 224 × 277 × 40 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“WALL stanza (Third)”

“WALL stanza (Third)”

2020 | mixed media (UV print/pigment foil on Hahnemuhle Photo Rag Baryta paper, mounted on aluminum board) | 1456 × 3090 mm (triptych) © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“WALL stanza” (detail)

“WALL stanza” (detail)

2020 | mixed media (UV print/pigment foil on Hahnemuhle Photo Rag Baryta paper, mounted on aluminum board) | 1456 × 3090 mm (triptych) © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“WALL crack #27”

“WALL crack #27”

*reference work 2021 | mixed media (aerosol paint, UV print on concrete piece) | 165 × 121 × 48 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“WALL crack #27” (detail)

“WALL crack #27” (detail)

*reference work 2021 | mixed media (aerosol paint, UV print on concrete piece) | 165 × 121 × 48 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“WALL crack #28”

“WALL crack #28”

*reference work 2021 | mixed media (aerosol paint, UV print on concrete piece) | 203 × 298 × 40 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

“SONG(skateboard)01”

“SONG(skateboard)01”

*reference work 2021 | mixed media (synthetic resin paint, UV print on skateboard) | 478 × 203 × 45 mm © Ryuhei Yokoyama, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

アーティストステートメント

姿勢を留められぬほど履き潰されたブーツ、表皮のひび割れた鞄、擦り切れ穴の空いた麦藁帽子、骨折れたビニール傘──。

街を歩けばそんなモノばかりが僕の前に踊り出てくるのだった。

というよりも、僕の視線にこれまでに経験した全て、そして見聞きした書物や音楽、映像といった深く潜像していたそれらが色濃く、抗いようなく反映されているのでもあった。

都市と反骨と自由──。

いつだって変革は煌びやかなものらではなく、擦り切れる程に傷ついたそれらによって為されると、それらはまた語りかけているようでもあった。

本展示は、ストリートにおける雑多な壁のその存在の有り様をテーマとした〈WALL〉シリーズと、路上に転がるモノの集積による〈STUFF〉シリーズを組み合わせ、都市風景の一片を提示する試みである。

解体と構築の速度それ自体を成り立ちとするような都市を考える時、「失われ続け損なわれ続けることで、新たなる様相となること」、「加算され掛け合わされ続けることで失われてゆくこと」、そして「消失と出現が均質に漂流し続けること」が両シリーズに貫かれた主要テーマであった。メディア選定からプリントに至るまで意図的に荒らされたイメージは、それらを具現化する行為であり、前述の通りの逃れようのない極めてプライベートな視線と、作家としての都市観を接続させる装置の役割も担っている。

HOLES and SCARS—気付けばジーンズはいつだって傷つき破れているのだった。僕の過ごしてきた時間もまたおよそそのようなものだった。

僕の写真は記録でも記憶でもなく、風化してゆく現在である。

 

横山隆平

アーティストプロフィール

横山隆平(よこやま・りゅうへい)


写真家。1979年生まれ。「都市とは何か」をテーマとし、モノクロフィルムによるストリートスナップを中心に作品を展開。流動する都市の姿を、視点やアプローチを変えながら制作を行う。
 主な個展に『THE WALL SONG / Rebellion and Freedom』(2022年、+81 Gallery – Kyoto、京都)、『WALL SONG』(2021年、BAF STUDIO、東京)、『WALL stanza』(2020年、藤井大丸、京都)、『沈黙と静寂』(2017年、KYOTOGRAPHIE KG+、京都)など。
 グループ展に『Some kinda freedom(横山隆平×長谷川寛示)(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『第8回大理国際写真祭:A new generation of Japanese Photographers』(2019年、中国・大理)、『off the record vol.12 aube artistique』(2019年、In )( between gallery、フランス・パリ)など。

 主な作品集に『風に転がる紙屑に書かれたような美しい、光と踊るネズミのグラフィティ史』(2018年、BUFFALO PRESS)など。