藤村 祥馬 個展『Romantic Action』
■会 期
2024年12月14日(土)~ 2025年1月25日(土)
※冬季休廊:12/28(土)〜1/7(火)
水曜日〜土曜日 13:00〜18:00
(日・月・火・祝 休廊)
▼オープニングレセプション
2024年12月14日(金)17:00〜18:00
■会 場
KANA KAWANISHI GALLERY
〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6
※ギャラリー前に車をお停めいただけます
■主 催
カナカワニシアートオフィス合同会社
Romantic Stone 2
2022 | stone, metal, motor | 230 × 320 × 260 mm
© Shoma Fujimura, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
KANA KAWANISHI GALLERYは、2024年12月14日(土)より藤村祥馬個展『Romantic Action』を開催いたします。
藤村祥馬(ふじむら・しょうま)は、ジャンク品や金属など様々な素材を組み合わせたキネティック作品を制作するアーティスト。「第18回岡本太郎現代芸術賞」にて特別賞を受賞するなど、東京藝術大学大学院在学時より注目を集め、表良樹・森山泰地とともに活動するアーティスト・ユニット「鯰」では、個展『リアルライフ・エスケープ・ルーム』(2020年)を開催し大きな話題を呼びました。
KANA KAWANISHI GALLERY で3年振りの個展となる本展では、〈Romantic Stone〉を軸に主に新作のキネティック作品で空間をつくりあげます。〈Romantic Stone〉では、二つの小さな石が回転したり上下左右に運動したりしながら、ギリギリまで接近したり、離れたりします。鑑賞者の目を盗んで、触れ合っている瞬間もきっとあるでしょう。自動化が加速度的に進む現代社会に生きる私たちは、不規則でおぼつかない動きをみせる機械である作品に、否応なく感情移入を促されます。
機械を更新し続けることで効率化を極限まで求める現代社会は、「分かりやすい」ストーリーが加速度的に求められる社会でもあります。どこにでもありそうな石たちによる、無意味に思える動きや、そのための仰々しい装置は、その真逆をゆくもの。しかしながら「なんの変哲もない石」には、人間の時間軸をも超越した経過と偶然の変遷が凝縮されてもいるのです。
柔軟に素直にモノの動きに対峙しながら、ロマンとは何か、意味はどこに在るのか、独自のユーモラスな感性で哲学的とも言える視座をももたらす本展に、是非ご期待ください。
Romantic Stone 12022 | stone, metal, motor | 450 × 160 × 140 mm | © Shoma Fujimura, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY |
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Romantic Stone 32024 | stone, metal, motor | 2500 × 4500 × 800 mm | © Shoma Fujimura, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY |
アーティストステートメント
宇宙は奇跡としか言いようがない、無数の偶然が積み重なって出来ている。
それは私たちが解明できない、現実離れした出来事である。
私はそこにロマンを感じた。
作品は一つ一つの動きには意味を持たない。
ただ、その動きがいくつも積み重なることで、何か物事が生まれる。
その物事はきっととてつもなくどうでもいいことであるが、
そのとてつもなくどうでもいいことが生まれるまでのプロセスに
私はロマンを掻き立てられる。
藤村 祥馬
アーティストプロフィール
藤村祥馬(ふじむら・しょうま)
1991年東京生まれ。明星大学造形芸術学部卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻入学、2016年に卒業。素材に金属、日用品などを使い、動く彫刻作品を制作。主な個展に『Luck Action』(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY)。主な参加展示として『MORPH』(2016年、元・立誠小学校)、『第18回岡本太郎現代芸術賞』(2015年、川崎市岡本太郎美術館)、『ATLAS展』(2014年、東京藝術大学)など。「第18回岡本太郎現代芸術賞」特別賞(2015年、川崎市岡本太郎美術館)を受賞。