top of page

長谷川寛示 個展
『decay, remains』

▼オープニングレセプション

5月27日(土)18:00〜19:00

■会  場   

KANA KAWANISHI GALLERY

 〒135-0021  東京都江東区白河4-7-6  ※ギャラリー前に車をお停めいただけます

■会          期               

2023年5月27日(土)~ 2023年6月24日(土)

水曜〜土曜:13:00〜19:00(日・月・火・祝 休廊)

■主  催

カナカワニシアートオフィス合同会社

Koka Kola #12

2023 | 420 × 200 × 110 mm | mixed media (bayberry wood, gold leaf, ceramic, copper wire)
©︎ Kanji Hasegawa, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI GALLERYは、2023年5月27日(土)より、長谷川寛示個展『decay, remains』を開催いたします。

東京藝術大学美術学部彫刻科の在学中より、親しんできたパンクロックカルチャーや、概念を形象に落とし込む現代アートの制作過程にも通じるものとして仏教への興味を募らせた長谷川は、曹洞宗大本山永平寺での修行を経て僧侶になり、その思想と生き方を反映させる作品で、京都市京セラ美術館でのグループ展に参加するなど、国内外で注目を集めているアーティストです。

形象や素材に付随する概念や時間軸の異なるものを掛け合わせ、ごく自然にひとつの世界に調和をつくりだす長谷川は、これまでも大麻草、芥子、薔薇、蓮、外来種の雑草など、固有の由来を持つ植物を、自ら制作するさまざまな花器と組み合わせて発表してきました。木彫で再現させた精微な花びらや葉脈などの植物は、擬似漆や金箔を施された後に和蝋燭で煤けさせられ、寺院に置かれた仏具としての時間経過が凝縮されています。それらの超然的な木彫は、現代性や普遍性を体現した手捻りの陶器の花器や、歴史上の文脈を再配置すべくアンティーク品をリメイクした花器と組み合わさることで、長谷川の達観的な視座を示します。

本展『decay, remians』で長谷川は、初めて枯れゆく植物をモチーフに起用します。「彫刻は時間を伝えるメディウムである」と強調してきた長谷川が、地上すべてのものに平等に作用する時間や、動植物など種に関わらずあらゆる生命に等しく与えられた寿命などに思いを巡らせながら、手と思考を凝縮させつくりあげた渾身の作品群を、是非お見逃しなくご高覧ください​。

アーティストステートメント

部屋に飾った花をモチーフに作品をつくる。

その花は彫刻が完成する前に枯れてしまうが、
確かにここにあったという実感が作品となって手元に残る。

彫刻という息の長いメディアを扱いながら、
自分の一生を越えて残るものをつくっているという実感はまだない。

生死を越えて作品だけが残る。枯れた花を見ながらそんなことを考えている。

 

長谷川寛示

アーティストプロフィール

長谷川寛示(はせがわ・かんじ)

1990年、三重県生まれ。2014年東京藝術大学美術学部彫刻科卒業、2016年同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。同年、曹洞宗大本山永平寺にて修行を経て僧侶となる。
主な個展に『My Sútra』(2019、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『ALLDAY TODAY』(2018年、Gallery HIROUMI、東京)、『RESEARCH&DESTROY』(2015年、CC4441、東京)など。
グループ展に『Têmporas/テンプラ KUROOBIANACONDA #4』(2022年、Sokyo Lisbon Gallery、ポルトガル)、『AS SEEN BY』(2022年、BA-TSU Art Gallery、東京)、『Some kinda freedom』(2021年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『CC NIGHT -PLAY ANARCHY-』(2015年、CC4441、東京)など。
受賞歴に「sanwacompany Art Award / Art in The House 2019」ファイナリスト選出、「前橋アートコンペライブ2012」秋元雄史賞など。

展示風景

bottom of page