片岡純也+岩竹理恵 個展
『物象詩—表出する内圧』
■会 場
■会 期
■開 廊
KANA KAWANISHI GALLERY
〒135-0021 東京都江東区白河4-7-6
2021年1月9日(土)~ 2021年2月14日(日)
水曜〜土曜:13:00〜19:00(日・月・火・祝 休廊)*2/14のみ日曜日開廊
※2/11(木・祝)は臨時で開廊いたします(片岡在廊予定)
■主 催 カナカワニシアートオフィス合同会社
2020|ガラスドーム、ビニール、モーター、他|© Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
2020|ガラスドーム、ビニール、モーター、他|© Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
《表出する内圧》
2020 | ガラスドーム、ビニール、モーター、他
© Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY
KANA KAWANISHI GALLERYは、2021年1月9日(土曜日)より片岡純也+岩竹理恵個展『物象詩—表出する内圧』を開催いたします。本展では、目の前の事象や情景を暫定的に捉えること、あるいは文脈を離れて事象や情景を観察して再現を試みることを「物象詩」と捉え、展覧会を構成いたします。
片岡純也+岩竹理恵は、2013年にパリでのレジデンスを機にアーティストユニットとして活動をはじめ、片岡の手掛けるキネティック作品と、岩竹の制作する平面作品とが相互に呼応する展示空間で、日常に潜むささやかな異和を顕現させる作品群を発表してまいりました。
片岡が手掛けるキネティック作品は、セロテープやマスクなど身の回りにある日用品の観察を起点とし、回転、重力、風力などのシンプルな物理的エネルギーを日用品に与えるなかで「予想通りのことが起きているのにそれ以上の何かが起きている」という状況をつくりだします。岩竹が手掛ける平面作品は、医学書や切手などの断片を組み合わせたコラージュ、写真、版画などの手法で、事象の類似や連想を扱い物語を紡ぎ出します。
本展『物象詩—表出する内圧』では、2020年の春以降、世界中のどこでもみられるようになったマスクや消毒アルコールをモチーフにしたキネティック作品や、昔の医学書の施術風景と絵葉書とを組み合わせたコラージュ作品などを発表いたします。マスクを着用した人の「マスクの下の口の動き」など、無意識に毎日行われているからこそ見過ごされる運動や、科学と霊的なものがはっきりと分かれていなかった時代ゆえあたかもマジシャンのように人体を扱う昔の医学書と、絵葉書に起用されるありふれた風景がざっくりと組み合わされることで、仰々しさとささやかさが同列に扱われる味わい深い眼差しを浮かび上がらせます。
先が見えづらく、世界中が不安に満ちている今だからこそ、ものごとを暫定的にみつめる彼らの視線は、私たちに新たな発見を与えてくれることでしょう。同じく2021年2月14日まで東京都現代美術館で開催されているグループ展『MOTアニュアル2020 透明な力たち』と合わせ、是非ご高覧いただけましたら幸いです。
《内包される風景—内力を述べるにあたって》2020|コラージュ | © Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY | 《内包される風景—脈動を見る》2020|コラージュ | © Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY |
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《手のひらによる木漏れ日現象》2020 | 写真、LEDサークル管、アルコール消毒液ボトル、台、他 | © Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY | 《手のひらによる木漏れ日現象》2020 | 写真、LEDサークル管、アルコール消毒液ボトル、台、他 | © Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY |
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《手のひらによる木漏れ日現象》2020 | 写真、LEDサークル管、アルコール消毒液ボトル、台、他 | © Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY | 《手のひらによる木漏れ日現象》2020 | 写真、LEDサークル管、アルコール消毒液ボトル、台、他 | © Junya Kataoka + Rie Iwatake, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY |
アーティストステートメント
身の回りの物や身近な事から作品の着想を得ています。
それまで幾度となく見たり使っていた物や現象が何かの拍子におかしく感じてしまいます。
最近気になったことは人が笑ったときのマスクの動きです。
片岡純也+岩竹理恵
アーティストプロフィール
片岡純也(かたおか・じゅんや)
1982年、栃木県生まれ。2005年、武蔵野美術大学情報デザイン学科卒業。2010年、筑波大学大学院博士前期課程芸術専攻総合造形領域修了。
岩竹理恵(いわたけ・りえ)
1982年、南アフリカ共和国ヨハネスブルグ生まれ。2006年、金沢美術工芸大学工芸科染織専攻卒業。2010年、筑波大学大学院博士前期課程芸術専攻構成領域修了。
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主な個展に『大理石の上での電球と送風機の必然の回転のように』(2019年、KANA KAWANISHI GALLERY、東京)、『二つの心臓の大きな川』(2019年、アーツ千代田 3331、東京)、『Under35 片岡純也+岩竹理恵』(2017年、BankART studio NYK、神奈川)、『A Blot on the Landscape』(2016年、The Container、東京)、『潛藏的星座』(2016年、寶藏巖、台湾・台北)など。
グループ展/芸術祭に『MOTアニュアル2020 透明な力たち』(2020年、東京都現代美術館)、『Bloc Projects』(2019年、シェフィールド、イギリス)、『Ostrale Biennale 019』(2019年、ドレスデン、ドイツ)、『Trans_2018-2019』(2019年、秋吉台国際芸術村、山口)、『めがねと旅する美術展 東京飛地展示』(2018年、カマタソーコ、東京)、『六本木アートナイト』(2018年、六本木ヒルズ、東京)、『Local Enough?』(2016年、台北國際藝術村、台湾・台北)など。