吉楽洋平個展『Formless』

オープニング・レセプション

1217日(土)17:00 - 19:00

■会  場   

KANA KAWANISHI GALLERY

東京都港区南麻布3-9-11

 

■会          期               

20161217日(土)~  2017129日(日)

12:00-19:00  |  日・月・祝祭日休廊  

 

※ 最終日のみ、日曜日開廊

1223日〜19日 冬季休廊

▼クロージングトークイベント

『アートとテロはコインの裏表?』

 

 

日 時:  129日(日)18:00-19:45 (開場 17:50)  ※終了いたしました

登壇者:  松村嘉浩氏(金融トレーダー/数理経済学専攻)×吉楽洋平(アーティスト)

参 加:  ご予約不要/聴講無料(着席定員30名)※どなたさまもご自由に直接ご来場ください

 

著書「なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?」で強烈な金融政策批判をレクチャー形式の分かりやすい言葉で書き記した松村氏。

 

成長しない世界に逆らい無理な成長を求めて、国家破たんのリスクすら厭わずに劇薬的な金融政策を取り続けるいまの日本に警鐘を鳴らす松村嘉浩氏と、その著書に分かりやすく解説される世界情勢に強く影響を受けながら、パリ同時多発テロ以降の世界の姿を『Formless』の作品世界に掬いとる吉楽洋平との、対談を行ないます。

 

是非この機会をお見逃し無く皆さまご来廊頂けますようお願い申し上げます。

▼ギャラリートーク

『もし世界がマーブリングだったなら』

—マーブリングを手掛かりに現代社会を美術的観点からかんがえる—

 

日 時:   1217日(土)19:00〜20:30 ※終了いたしました

登壇者:   阿部真弓氏(近現代美術・表象文化論/国立西洋美術館リサーチフェロー)

      鈴木芳雄氏(編集者・美術ジャーナリスト)

      吉楽洋平(アーティスト)

参加方法:  予約不要/参加無料 ※どなたさまでもご自由にギャラリーまでお越し下さい

定 員:  30

 

阿部真弓(あべ・まゆみ)

 

1977年東京都生まれ。近現代美術・表象文化論/国立西洋美術館リサーチフェロー。青山学院大学・國學院大學・上智大学等兼任講師。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学(表象文化論)。ボローニャ大学大学院美術史専門課程修了(ディプローマ、近現代美術史)。主な論文に、「ジョルジョ・デ・キリコとシュルレアリスム:内的世界の透視図法」(『シュルレアリスム展:パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による』(国立新美術館、2011年)、“Where the Object Finds Its Place?: From Its Birth To The Paginal Exhibition of ‘Objets Surrēalistes’”(The Challenge of the Object、国際美術史学会ニュルンベルク大会論文集、ゲルマン国立博物館、2014年)、「前衛と古典主義――1910‐1920年代のフランスとイタリアにおける画家たちの作品と著述」(『日仏美術学会会報』、日仏美術学会、2014年)など。

 

 

鈴木芳雄(すずき・よしお)

 

編集者/美術ジャーナリスト・合同会社美術通信社代表。

マガジンハウスでポパイ編集部、アンアン編集部などに在籍。2001年〜2010年3月、雑誌ブルータス副編集長。主に美術の特集などを担当。愛知県立芸術大学・京都造形芸術大学非常勤講師。雑誌寄稿多数。共著書に『編集進化論─editするのは誰か?』。

Formless (detail)

 2016 | acrylic on newspaper |  54.0 cm × 79.5 cm

© Yohei Kichiraku, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI GALLERYは、2016年12月17日(土曜日)より吉楽洋平個展『Formless』を開催いたします。

 

 

《Formless》は、吉楽が初めて訪れた欧州にて直面した強烈な体験に基づいて、一年以上の準備期間を経て制作された新シリーズです。自身の写真集刊行を記念して2015年11月に渡仏した吉楽は、サイン会前夜に、パリの街がテロに襲撃された事実を知ります。さらに空港への帰路のバスでは「前方に爆破物あり」との誤報を受け、パニック化した車内を離れ近隣民家へと他の乗客と共に散り散りになって駆け込むという、生々しい出来事にも遭遇します。一連の出来事は、それまで日本で生まれ育った吉楽にとって、様々な民族がそれぞれの歴史観を元に複雑に絡み合い、融け合わず縺れ合ってゆく「今」の世界の姿を、ありありと強烈に意識させる契機となりました。

 

 

この作品で吉楽が浮かび上がらせているのは、パリ同時多発テロ事件以降に見えてきた世界の姿です。帰国後一気に新作の構想を練り上げ、約一年間の準備期間を経て制作された本作は、世界各地の新聞紙に「エブル(マーブリング)」を施す手法が取られています。日本では「墨流し」とも称されるマーブリングは、一般的には欧州の装飾技法として知られていますが、世界最古のマーブリング(墨流し)が日本に現存している事実はあまり知られていません (京都・西本願寺に保管される「京都三十六人集」が現存資料として世界最古とされます) 。9〜10世紀頃に中国/日本で生じシルクロードを渡った墨流しは、トルコを基点に15世紀頃より欧州各地へと派生していきましたが、帰国後の吉楽は一年間掛けてこのトルコ発祥エブル技法を学びました。

 

 

エブルの持つ抽象性と流動性に着目した吉楽は、その特性をグローバリズムにより流動化する世界の姿と重ね合わせます。また国や文化の垣根を越えて発展していったマーブリングの歴史と、情報化により日々急速に変化する現代の社会とを比較しています。例えば戦争はかつては場所性と時間軸において日常との境界線がはっきりとあるものでしたが、吉楽は自身の経験から、現代においては「戦争すらクラウド化しているかも知れない」と語ります。

 

 

本作はまた、ロザリンド・クラウスらが提唱した、視覚と主体との安定した関係を解体する「無形(アンフォルム)」にも言及しています。日本古来の墨流し技法を基点としながら日常の出来事を伝える新聞媒体から新たな多義性を抽出する試みにおいて、まさに現代におけるアンフォルム操作と言えるでしょう。

 

 

自身の強烈な実体験を元に、リサーチを経てこのたび新たに発表される吉楽の飛躍した表現に、是非ともご期待頂けましたら幸甚です。

 吉楽洋平 プロフィール

 

1979年、新潟県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。主な個展に『BIRDS』(SUNDAY/  NanatasuGallery/2015年、2014年)、『Quietude』(SLANT Gallery/2012年)。グループ展に『記録と記憶—transcripts/memories』(KANA KAWANISHI GALLERY/2015年)など。「第35回キヤノン写真新世紀優秀賞」(2012年)、「 第34回キヤノン写真新世紀佳作」(2011年)、「The Chelsea International Fine Art Competition」(2011年)等受賞。2015年秋に初の写真集『BIRDS』(アマナ)を刊行。

 協 力

※新聞提供にご協力を賜り深く御礼申し上げます

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イラン・イスラム共和国大使館

駐日欧州連合代表部

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