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藤崎 了一 個展『TELLUS』

▼オープニングレセプション

12月15日(土)18:00〜20:00

■会  場   

KANA KAWANISHI GALLERY

 〒135-0021  東京都江東区白河4-7-6 

■会          期               

2018年12月15日(土)~ 2019年02月02日(土)

火〜金:13:00〜20:00|土:12:00〜19:00(日/月/祝休廊)

​*冬季休廊: 12/25(火)〜1/5(土)

TELLUS

©︎ Ryoichi Fujisaki, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

 

KANA KAWANISHI GALLERYは、2018年12月15日(土曜日)より藤崎了一個展『TELLUS』を開催いたします。

 

藤崎了一は、油性と水性の液体が創り出す様を記録した写真 〈colored oil〉 及び映像 〈metaball〉 シリーズ、霧状の石膏を堆積させた立体作品 〈gypsum〉 シリーズ、削り出された発泡素材を滑らかに塗装させた 〈MELTISM〉 シリーズなど、類い稀なる研ぎ澄まされた集中力で、素材への執着と、自らの身体性とを掛け合わせ、状況に形を与えることで未知なる造形へと昇華させてきました。

 

2年半振りに、清澄白河スペースでは初となる今回の個展では、作家の原点とも言える、粘土をメディウムの起点とした新シリーズを発表いたします。

 

京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了した藤崎は、在学当時、粘土をメディウムとした人体像の彫刻を制作していました。それは粘土を手で恣意的に既存の造形を模すように操るのではなく、水を含んだ滑らかな粘土面と、手の表面という身体の一部が生じさせる摩擦力により、徐々に粘土面が浸食されていく現象を用いて、瞑想的な無心状態で行為を反復させながら、彫刻作品を抽出させるという独自の制作方法でした。

 

ラテン語で「大地」を意味する TELLUS(テルース)と冠された新シリーズでは、この手法を更に発展させ、粘土に霧状の水を吹きかけ穿つ(うがつ)現象を造形の抽出に用います。水流の創り出す滑らかな表情や、恣意性を超えた不自然な形の自然なあり方などを探ります。作家の原点とも言える表現を、素材への執着や身体性などの自らに内在する要素の他に、水流や、風など、自然界の相をも表現に引き込むことで、更なる新次元へと飛躍させます。

 

藤崎了一の新たな局面を、初めてご覧いただけるこの度の貴重な機会に、是非ともご期待ください。

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