映画『写真家ソール・ライター
急がない人生で見つけた13のこと 』公開記念
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KEHRER刊『Saul Leiter / Retrospective』
重版記念トークイベント
■会 場: シアターイメージフォーラム
〒150-0002 東京都渋谷区 渋谷2丁目10−2
■日 時: 2015年12月16日(水)12:45〜 (20分間)
■登壇者: 飯沢耕太郎氏(写真評論家)
■主催: テレビマンユニオン/プレイタイム/KANA KAWANISHI ART OFFICE
※ご参加方法: 同日、11:20より開始の上映をご覧頂いた方のみご参加可能
映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』の公開を
記念し、そしてドイツ・KEHRER(ケーラー)社刊行で初版完売の作品集『Saul Leiter/Retrospective』の重版を記念し、ゲストに飯沢耕太郎氏(写真評論家)を
お迎えしたトークイベントを開催いたします。
ソール・ライターは、1950年代よりHarper’s Bazaar誌、Vogue誌などの撮影を行なう
ファッションフォトグラファーとして活躍。1953年にはMoMAグループ展『Always the Young Strangers』や同年、東京国立近代美術館『現代写真展:日本とアメリカ』に参加するなど、抽象表現が高まりをみせていくニューヨークシーンで活躍の場を広げていくかと思われるも、表舞台からは距離を保ちつづけ、2006年にドイツ・
シュタイデル社より『Early Colors』が刊行されることで、ようやく半世紀振りに
脚光を浴び、2008年にはパリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で初の美術館
個展を行ないました。
Snow1960 © Saul Leiter Foundation/Courtesy Howard Greenberg Gallery. |
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Canopy1958 © Saul Leiter Foundation/Courtesy Howard Greenberg Gallery. |
Soames Bantry, 'Nova'1960 © Saul Leiter Foundation/Courtesy Howard Greenberg Gallery. |
Postmen1952 © Saul Leiter Foundation/Courtesy Howard Greenberg Gallery. |
Don't Walk1952 © Saul Leiter Foundation/Courtesy Howard Greenberg Gallery. |
2012年にはドイツ・ハンブルクのダイクターホーレン美術館で大回顧展が開催され、併せてドイツ・ケーラー社より『Saul Leiter/Retrospective』を刊行。そこでは1950年代より続けてきたモノクロ写真、カラー写真の他、絵画作品やスケッチ作品も数多く展示。40年以上パートナーであり続けた美術家ソームズ・バントリーへのオマージュと題した特別展も含まれ、本には作品図版の他、彼女について語ったソール・ライター自身の美しいエッセイも収められています。
トークイベントでは、数多くの写真家についての研究をされてきた飯沢耕太郎氏に、1950年代のアメリカ写真家たちのなかでソール・ライターがどのような存在で
あったと思われるか、1953年に東京国立近代美術館で開催された『現代写真展:日本とアメリカ』展についての見解も含め、ファッション写真をアートに昇華させた
マイペースなアーティストについて、様々な視点からお伺いしていきます。
是非、映画の上映と併せて、みなさまのご参加をお待ちしています。
■映画情報
『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた1 3 のこと』
2012年/イギリス・アメリカ/75分/カラー/デジタル上映
日本語字幕: 柴田元幸
原題:In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter
監督・撮影:トーマス・リーチ
編集:ジョニー・レイナ―、ケイト・ベアード、トーマス・リーチ
音楽:マーク・ラスティマイアー
製作:マーギット・アーブ、トーマス・リーチ
配給:テレビマンユニオン
配給協力・宣伝:プレイタイム
協力:Saul Leiter Foundation / Howard Greenberg Gallery
■作品集情報
Saul Leiter (1923-2013) はアメリカ・ピッツバーグ生まれ。 1946年に画家を目指しニューヨークで活動を開始し、 1948年からモノクロ写真を、またやがて、当時まだ芸術的価値が低く広告以外のフィールドでは使用されていなかったカラー写真を用いて、自身の創作活動を始めるようになります。 1950-60年代にはカラー写真のトレンドに乗じ、 Esquire誌、 Harper’s Bazaar誌、 Vogue誌などの雑誌のファッション写真も手掛けてゆきました。モノクロ写真作品は、 1950年代より展覧会や雑誌等で注目を浴びていましたが、カラー写真作品の方が評価を得るのは、活動を始めてから約 40年後となる 2000年代に入ってからでした。
本書には、 Saul Leiterのカラー写真及びモノクロ写真、ファッション写真から絵画作品、スケッチまで幅広く収録され(本人の遺したスケッチブックを模した「ブックインブック」も 2箇所あります)、彼の芸術家としての生涯を振り返る集大成の作品集。40年以上パートナーであり続けた美術家ソームズ・バントリーへのオマージュと題した特別展も含まれ、本には作品図版の他、彼女について語ったソール・ライター自身の美しいエッセイも収められています。
写真作品だけでなく、その色彩感覚もみてとれる絵画作品も豊富に収録され、幅広い作品群をまとめて俯瞰することができ、ひとりの美術作家の全体像を余すところなく鑑賞できる充実の内容です。
是非この機会にご予約をお待ちしております。 >>書籍詳細