相澤 安嗣志 個展 『No Man’s Land』

オープニング・レセプション

812日(土)18:00 - 20:00

■会  場   

KANA KAWANISHI GALLERY

 〒135-0021  東京都江東区白河4-7-6  白河和楽ビル1F

 

■会          期               

2017812日(土)~  930日(土)

12:00-19:00  |  日・月・祝祭日休廊  

*夏季休廊 815日(火)〜819日(土)

 臨時休廊 914日(木)〜916日(土)

 

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Untitled (production image for “No Man’s Land”)

2017 
© Atsushi Aizawa

courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

KANA KAWANISHI GALLERYは、2017年8月12日(土曜日)より相澤安嗣志(あいざわ・あつし)個展『No Man’s Land』を開催いたします。

 

磁気や錆を表現に用いて、自然界の鉱物を色彩に採り入れる日本画の伝統美を先鋭的現代美術表現へと昇華させる相澤は、日本画とメディア芸術の両方を学んだバックグラウンドを活かしながら、自然界に存在する見えない力を視覚化させて来ました。『No Man’s Land』と題した本展では、これまで端的に自然現象を形象に留めて発表してきた形態から更に一歩踏み込み、我々が日々暮らす日常に取り残された「自然と人間との中間的領域」に主題を置き、展覧会を構成いたします。

 

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展覧会タイトルに起用された「No Man’s Land」は、「所有者のいない土地」「無人地帯」「荒地」あるいは「軍事対立の中間のいずれの勢力によっても統治されていない領域」を意味する英熟語で、第一次世界大戦中に成立し、現在はそこから転じて一般的にはっきりしない状態を差す言葉として、あるいは球技ではコート内の戦術上不利な場所(テニスであれば「サービスラインとベースラインの中間区域」など)を指す言葉として、使用されています。

 

道路脇の斜面の土砂に網が掛かっている様子をみて、ふとした違和感を感じたことから本展の着想を得たという相澤は、人間の生活のしやすさのために手が入れられたその斜面に、自然物とも人工物とも言い切れない中間的領域の象徴性を見出します。また『星の王子さま』で知られるアントワーヌ・マリー・ジャン=バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリは、1939年にフランスにて上梓した『人間の土地』にて、「大地についての知見を得ることではじめて人間の姿がみえてくる」という旨を飛行士としての15年間の経験を巧みな筆致で語るエッセイのなかで述べており、本展覧会では、その趣旨に賛同をする相澤によるサン=テグジュペリ『人間の土地』へのオマージュの作品も展示されます。

 

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日本画で培った美意識と価値観と、メディア芸術の先端性を融合させることで、自然界に存在する見えない力を視覚化させる作品群で注目を集める若手作家、相澤安嗣志。これまで表現形態から更に一歩踏み込み、自然に関わる人間との関係性について問いかける本展覧会に、是非ともご期待ください。

■アーティストステイトメント

 

 

人間は自らの生活のためにこの地球上の全てのものに手を拡げ、山を削り、土を掘り、海を埋める。

その過程にある人間のものでもなく自然のものでもない中間領域はとても複雑なバランスを保っている。

私はこの中間領域の視点から人間と自然の関係性を考察してみようと思う。

 

サン=テグジュペリが著書「人間の土地」の冒頭で、

ぼくら人間について、大地が、万巻の書より多くを教える。理由は、大地が人間に抵抗するがためだ。

人間というのは、障害物に対して戦う場合に、はじめて実力を発揮するものなのだ。

と綴ったように、人間は飛行機という道具をもって、大地と相対した。

 

その大地との相対も含め、人間は数々の道具を用いて生活を豊かにしてきたが、今日に至るまで自然を使い古してきたのも事実だと思う。そして、人はたとえ自然に反抗する場合でも、自然の法則には服従せざるを得ない。飛行機を例に出せば、悲しいかな、飛行機の歴史とは墜落の歴史であろう。私は自然との対話に積極的に参加することを軸に、これまでに錆や磁力などの自然現象を用いて、人間と自然との関係性や生命力を表現してきた。自然が叫ばれる頻度とは裏腹に、自然の認識の貧困があると思うからだ。

 

人間が環境にどこまで介入していいのか。

私たちは、都市と空間、人間と自然とのバランスを議論しなければならない。



相澤 安嗣志

■プロフィール

1991年、神奈川県生まれ。2011年多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻入学、2015年同学部情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。日本画とメディア芸術の両方を学んだバックグラウンドを活かしながら、自然界に存在する見えない力を視覚化させる。主な個展に『Self Do, Self Have』(2016年、コートヤードHIROOギャラリー)、『Effect』(2015年、ソノ アイダ #1)等。

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