GROUP EXHIBITION

『contact』

■参加作家

藤崎了一 | 藤元明 | アリキ・ファン・デル・クライス   

 

 

■会  場   

KANA KAWANISHI GALLERY

東京都港区南麻布3-9-11

 

 

■会          期              

2015828日(金) 〜 1003日(土)

12:00-19:00  |  日・月・祝祭日休廊 ※ 秋季休廊:916日(水) 〜 923日(水・祝)

 

828日(金)18:00~20:00

オープニングレセプションを開催いたします

 

 

KANA KAWANISHI GALLERYは、2015年8月28日(金曜日)より、藤崎了一、藤元明、

アリキ・ファン・デルクライスによる3人展『contact』を開催いたします。

 

本展覧会では、「写真」というメディウムをいちど既成概念からはずし、その本質を

三人のアーティストが三者三様それぞれ自由に解釈をした上で、作品制作を行ないます。

 

藤崎了一(ふじさき・りょういち)は、京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を

修了。SANDWICHテクニカル・ディレクターとして活躍した後、自身の制作に専念する

ために 2015年より独立。「colored oil」シリーズでは、物質の「引力」と「斥力」で

つくりだされる色彩空間をデジタルカメラによるシンプルなマクロ撮影で捉えながら、

予定調和を凌駕した自然発生的な造形として提示します。

一方、石膏の立体作品では、霧状の石膏を堆積させ続けることで「現象」を純粋に抽出します。写真作品と石膏作品は、表層的な視覚表現としてはそれぞれに独立した作品群にみえますが、

写真・立体・映像とメディウムを限定せずに作品制作に取り組む藤崎に一貫している姿勢は、「素材」や「現象」等の宇宙を構成する根源的な事物への、純粋かつ飽くなき好奇心と言える

でしょう。

 

2015 © FUJISAKI Ryoichi, courtesy KANA KAWANISHI GALLERY

 

藤元明(ふじもと・あきら)は、FABRICA(イタリア)在籍後、東京藝術大学院を修了(デザイン科)。東京藝術大学先端芸術表現科助手を経て、アーティスト活動に本格的

に取り組む傍ら、都市空間の狭間に生じた空き物件を、現代美術展示空間に転換させる「SONO AIDA(ソノ アイダ)」を2015年春より主宰。

 

 

これまで主にアスファルト、重油、太陽光発電装置等、近現代社会を構築するエネルギーソースを用いて「社会」との関わりを基軸に制作を展開してきた藤元ですが、本展では、「photography」の語源である「光で描く」ことを正面から捉えなおした平面作品を、主要作品として出展いたします。

installation view of Shining Shadow series | 2015 | acrylic board, ink, water | © Akira FUJIMOTO


 

「光」と「影」の関係性を抽出した新発表の「Shining Shadow」シリーズは、以前個展会場を鑑賞していた友人が、自作の上に落とされた「影が光る(ようにみえる)」現象を偶然発見したことを起点としており、一種のアクシデントから生じた新領域の表現を新作に昇華させた作品群に、大きな期待が集まります。

 

併せて出展予定の「有田焼」作品では、およそ400年の歴史の持つ伝統工芸である

有田焼を、ファウンドフォトと同様とも言えるアプローチで、現代の時間軸に

再解釈します。

 

King Ghidorah  (from Drift Collage series) - detail

2014 | arita porcelain | © Akira FUJIMOTO

 

 

Dragons (detail) | 2014 | arita porcelain | © Akira FUJIMOTO


 

初代松本弥左ヱ門から現在で七代目の伝統を誇る佐賀有田焼窯元「ARITA PORCELAIN LAB」に数年前から通い続ける藤元は、窯元倉庫から伝統も時代もばらばらに異なる器や転写図案をみつけだしては、自由に切抜き、重ね合わせ、一点ずつ焼き上げてゆきます。

 

例えば「転写釉薬同士を重ね合わせ」た表現は、伝統的技法としては決してみられることはありませんが、慣例やしきたりに捉われない本作では、それらが自由に試みられています。多層的な文化的価値観と時間軸を併せ含む、現代美術作品であり伝統工芸作品であると言えるでしょう。

 

アリキ・ファン・デル・クライスは、オランダ/デン・ハーグ在住。Sandberg Institute

(アムステルダム)アートコース・修士課程修了後、テキスタイルを支持体に「自然現象」を写しとる作品制作を一貫して発表しつづけ、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン

美術館(ロッテルダム)、Uitvaart Museum(アムステルダム)、Bijbels Museum(アムステルダム)、テキスタイルミュージアム(ティルバーグ)、Ubi Gallery(北京)などで作品展示を行なってきました。


本展では、代表作「Made By Rain」シリーズより新作5点、そして写真印画紙を用いた「Night Rain」シリーズより4点を国内で初めて発表致します。

 

 

 

 

「Made By Rain」シリーズは、インクの施されたシルクのテキスタイルを、自然の雨に5分間晒すことでつくられる作品。「そのとき/その場所/その雨」のみが描くことのできるパターンがそこに現れ、自然現象の瞬間の連続性が顕在化されることで、1点1点が再現不可能なユニークピースであることが強く示されます。

 

  一方の「Night Rain」シリーズは、5分間自然の雨に晒すことでつくられる制作過程こそ「Made By Rain」シリーズと同様ですが、支持体には「写真印画紙」が用いられています。写真印画紙の上には薄用紙が重ねられ、 それぞれに現れる固有のパターンと共にそのテクスチャーも一点毎に異なる味わいを見せ、印画紙を用いた新しい写真表現がそこにはみられます。 

 

もっとも広義な写真の捉え方のひとつとして、写真とは「何かと直に『接触』した

痕跡である」という考え方は、ロザリンド・クラウスはじめ、多くの批評家が示し

きたものではありますが、本展の展覧会名に冠した「contact」はそのような考え

方から着想を得たものです。

 

 

様々な光学的/物理的なコンタクトを経て、三者三様に世界に散在する事象を写し

取った本展、是非ともご高覧賜われますと幸甚です。

 

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